日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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論文
和歌山平野の3次元地下構造モデル構築と中央構造線断層帯による強震動予測
上林 宏敏大堀 道広川辺 秀憲釜江 克宏山田 浩二宮腰 研岩田 知孝関口 春子浅野 公之
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2018 年 18 巻 5 号 p. 5_33-5_56

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抄録

和歌山平野における反射法探査と重力探査情報から,基盤岩上面深度とP波速度の空間分布を推定した.次に,同平野と似た堆積環境である大阪平野・京都盆地における既存の深層ボーリングデータから導出した物性値(P波速度,S波速度及び密度)間の関係式を用いて,主に菖蒲谷層からなる堆積層のS波速度及び密度の分布を推定した.さらに,既存の浅層ボーリングデータに基づき沖積層厚さ分布を推定した.これら3つの推定結果を統合して和歌山平野の3次元地下構造モデルを構築し,単点微動観測によるH/Vスペクトルのピーク周期を用いてモデルの検証を行った.中央構造線断層帯(MTL)の五条谷区間と根来区間を対象に設定した震源断層モデルと構築した3次元地下構造モデルを用いて,ハイブリッド法による広帯域の強震動予測を行った.その結果,特に強い揺れとなる領域は,破壊開始点(西側と東側に設定)によりMTLに沿って移動するものの,何れのケースにおいてもMTLの地表トレースから1~2km程度南側の平野内に現れた.

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© 2018 公益社団法人 日本地震工学会
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