日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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論文
供給系ライフラインの地震時機能的被害・復旧評価モデルの改良
加藤 宏紀能島 暢呂
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2019 年 19 巻 5 号 p. 5_409-5_422

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抄録

筆者らは震度情報に基づく供給系ライフラインの機能的被害・復旧に関する評価モデル(評価モデルと表記)を提案し,東日本大震災の事例で推定値と実測値が概ね整合することを確認した.2004年新潟県中越地震の事後推定において実測値の初期被害とは概ね整合していたものの,復旧所要期間を実測値よりも過大評価する傾向にあった.そこで本研究では評価モデルの推定精度向上を目的として,震災規模の違いが復旧所要期間に影響することに着目し,その改良方法を検討した.まず,復旧所要期間の推定値に対する実測値の乖離の程度を表す指標として,供給支障人口の累積値(累積供給支障人口)の実測値と推定値との比率を定義した.次に,震災規模の違いを表す指標として,震度曝露人口を用いた影響規模指数を定義した.これらの指標に基づき,電力・水道の復旧所要期間を対象として,震災規模に応じた補正係数を用いて補正した.国内における主要5地震の再推定を行った結果,推定値が改善される傾向にあった.

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© 2019 公益社団法人 日本地震工学会
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