日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
特集:Oncologic emergencyの診断と治療1
消化器外科領域におけるoncologic emergencyの現況
小泉 哲榎本 武治小林 慎二郎櫻井 丈四万村 司牧角 良二朝倉 武士中野 浩月川 賢大坪 毅人
著者情報
キーワード: 消化器外科, 緊急徴候
ジャーナル フリー

2010 年 30 巻 5 号 p. 639-646

詳細
抄録

消化器癌治療を受ける患者数の増加に伴い,消化器外科医がoncologic emergencyに遭遇する頻度は今後さらに増してくる。oncologic emergencyに陥った患者に最良の結果が導かれるためには,より早い緊急徴候の認識と適切な治療の実施が必要であり,そのため消化器外科医はemergencyの診断・対応にも精通していなければならない。消化器外科領域におけるoncologic emergencyとは,消化器癌に起因して“出血”,“穿孔(破裂)”,“閉塞(絞扼)”,“感染(炎症)”の4病態が惹起された場合を指す。各疾患における4病態の具体例を想起でき,各病態における最良の対応策を知って診療にあたることが重要である。

著者関連情報
© 2010 日本腹部救急医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top