日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
CT検査で術前診断した横行結腸軸捻転の1例
大津 智尚園原 史訓平田 伸也中西 香企森 憲彦谷口 健次
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2014 年 34 巻 7 号 p. 1331-1335

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抄録

要旨:症例は54歳の女性。7時間前からの左上腹部痛を主訴に救急外来を受診した。腹部CT検査で横行結腸脾彎曲部の拡張およびwhirl signを認め,横行結腸軸捻転と診断した。緊急大腸内視鏡検査で同部の結腸粘膜面に黒色壊死の変化を認めた。穿孔の危険性を考慮して内視鏡的整復は行わず,緊急手術を施行した。開腹所見では横行結腸脾彎曲部が尾側からみて反時計回りに270度回転し,閉塞起点となっていた。結腸の全層壊死は認めなかったため,腸管切除は行わずに整復して手術を終了した。結腸軸捻転ではS状結腸軸捻転が大半を占め,横行結腸軸捻転は比較的まれである。CT検査で術前診断し腸管切除を免れた横行結腸軸捻転の1例を経験したので報告する。

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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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