2016 年 36 巻 5 号 p. 915-918
要旨:31歳,女性。妊娠22週。臍上1横指に12mmカメラポート,右側腹部に5mmポートを挿入。虫垂を直接把持し右側腹部のポート創を3cmに延長し創より引き出し切除した。症例2:40歳,女性。妊娠20週。臍上5cmの部位に12mmカメラポート,右季肋部,恥骨上に5mmポートを挿入した。恥骨上ポートが子宮に近く,接触しないように注意が必要であった。症例3:30歳,女性。妊娠25週。臍上5cmの部位に12mmカメラポートを,右季肋部,右下腹部に5mmポートを挿入した。症例3のポート配置は子宮との接触がなくより安全に遂行でき,標準的ポジションとなり得ると考えられた。