日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
症例報告
妊娠中に発症した急性虫垂炎に対して腹腔鏡(補助)下虫垂切除術を行った3例の検討
尾本 健一郎西原 佑一菊池 弘人徳山 丞浦上 秀次郎大石 崇磯部 陽
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 36 巻 5 号 p. 915-918

詳細
抄録

要旨:31歳,女性。妊娠22週。臍上1横指に12mmカメラポート,右側腹部に5mmポートを挿入。虫垂を直接把持し右側腹部のポート創を3cmに延長し創より引き出し切除した。症例2:40歳,女性。妊娠20週。臍上5cmの部位に12mmカメラポート,右季肋部,恥骨上に5mmポートを挿入した。恥骨上ポートが子宮に近く,接触しないように注意が必要であった。症例3:30歳,女性。妊娠25週。臍上5cmの部位に12mmカメラポートを,右季肋部,右下腹部に5mmポートを挿入した。症例3のポート配置は子宮との接触がなくより安全に遂行でき,標準的ポジションとなり得ると考えられた。

著者関連情報
© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
前の記事 次の記事
feedback
Top