日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
原著
大腸憩室出血に対するEndoscopic Band Ligationの有用性
―憩室の消失による止血効果および入院期間短縮による医療費削減効果―
樋口 裕介谷川 祐二
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2016 年 36 巻 7 号 p. 1159-1165

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抄録

大腸憩室出血に対する内視鏡的止血術として,Endoscopic Band Ligation(EBL)の有用性を後方視的にクリップ法と比較検討した。対象は内視鏡下に活動性出血または露出血管を同定し,EBLを施行した37例とクリップ法を施行した11例。入院期間はEBL6.6日,クリップ法11.5日。輸血はEBL群37.8%に平均2.2単位,クリップ法群54.5%に平均3.6単位投与した。EBL後81%で憩室は消失した。再出血率はEBL後5.4%,クリップ法後36.4%で,入院医療費はEBL375,570円,クリップ法617,060円と有意差を認めた。EBLは憩室の消失により再出血率が低く,短い入院期間による医療費削減効果があり,有用である。

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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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