日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
大腸ステント挿入後にbacterial translocationによる敗血症性ショックをきたした大腸癌イレウスの1例
尾本 健一郎大石 崇谷澤 秀西原 佑一島田 岳洋浦上 秀次郎磯部 陽
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2019 年 39 巻 6 号 p. 1153-1157

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抄録

大腸閉塞に対するステント挿入後にbacterial translocation(以下,BT)から敗血症性ショックをきたした1例を経験した。症例は72歳男性。2日前より腹部膨満感出現し増悪するため当院受診。造影CTで直腸S状部癌による大腸閉塞と診断し緊急で大腸ステント挿入を施行し特変なく終了した。しかし11時間後に血圧低下,ショック状態となった。CTで盲腸から上行結腸に壁内気腫を認め,また血液培養からEscherichia coli(以下,E.coli)が検出されたことからBTが原因の敗血症性ショックと診断した。全身状態改善後の第50病日にS状結腸人工肛門造設術を施行した。術後経過は良好で第61病日に軽快退院し現在化学療法施行中である。まれではあるが致命的経過をたどる可能性があり,留意すべき偶発症と考えられるため報告する。

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© 2019, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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