2023 年 43 巻 3 号 p. 687-689
40歳台,女性。子宮頸癌に対し,化学療法を先行し手術による根治治療への移行を計画していたが,腫瘍の急速な増大を認め直腸浸潤もきたしたため双孔式横行結腸ストーマを造設した。2日後にストーマの著明な粘膜浮腫と色調不良を認め静脈還流障害と判断,筋膜の孔を広げ同部位にストーマを再造設した。その後腸管浮腫は改善し,放射線化学療法が開始されたがストーマ再造設後25日目から粘膜浮腫とストーマの突出が出現し,増悪傾向となった。用手的な還納は困難で強い疼痛が出現したため,疼痛緩和目的に緩和ケアチームが介入を開始した。依頼科と相談し,鎮痛と筋弛緩を行いながら浸透圧を利用した粘膜浮腫改善と還納を共同で計画した。硬膜外カテーテルを硬膜外腔に留置し,2%リドカイン5mLを硬膜外注入し,浮腫をきたした腸管粘膜にブドウ糖10gを散布した。その後腸管浮腫の改善が認められ,ストーマ脱を用手的に還納することができた。