日本腹部救急医学会雑誌
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右下腹部痛の診断に対する腹部超音波検査の有用性と限界
中島 弘樹竹内 邦夫都築 靖安藤 哲関原 正夫原 敬郡 隆之
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2004 年 24 巻 6 号 p. 1023-1028

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抄録
【目的】今回われわれは, 右下腹部痛を呈する疾患に対する腹部超音波検査 (US) の有用性と限界について検討した。【対象と方法】右下腹部痛でUSを施行した148例について, 急性虫垂炎のUS診断能, 炎症の程度と描出率, 虫垂の解剖学的位置と描出率, 右下腹部痛を呈する疾患のUS診断能を分析した。【結果】急性虫垂炎の初回US診断能は, Sensitivity=74.3%, Overall accuracy=81.8%であった。腹部CT検査および再USを行うことでSensitivity=90.5%, Overall accuracy=89.9%と診断能が上昇した。また, 右下腹部痛を呈する疾患のUS診断能は, Sensitivity=74.5%, Overall accuracy=81.8%であった。【結語】USは右下腹部痛を呈する疾患の鑑別には有用である。また, 急性虫垂炎の診断に対し, 腹部CT検査およびUSを再施行することで診断能の向上を得ることができる。
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