日本腹部救急医学会雑誌
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器械を用いた緊急胃切除術
飯田 辰美棚橋 俊介水谷 憲威宮田 知幸宮原 利行梅田 幸生水谷 知央岡田 正直村瀬 勝俊澤田 傑安村 幹央石川 真後藤 全宏
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2006 年 26 巻 1 号 p. 47-51

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抄録

胃切除術が適応となる重症潰瘍穿孔例に対し, 術者による偏りのない, 短時間で安全確実な吻合を行い, 低侵襲手術として, 器械を多用したBillroth I法を行った. 胃癌 (以下Gastric Cancer, GC) 穿孔1例, 胃潰瘍 (以下Gastric Ulcer, GU) 穿孔6例, 十二指腸潰瘍 (以下Duodenal Ulcer, DU) 穿孔4例の計11例である. 十二指腸球部でタバコ縫合器を用いて十二指腸を離断し, アンビルを装着する. 切除胃側から吻合器を挿入, 軸を吻合部 (胃体下部後壁) に貫通させ, アンビルと結合させ吻合が完成する. 自動縫合器で胃切除と断端閉鎖を行う. アンビル装着, 吻合, 胃切除・断端縫合を10分以内で遂行できた. 手術時間は平均104分で, 潰瘍例は全例軽快退院し, 潰瘍再発は認められない. 本術式は器械を多用して, 術式を安全に合理化し, 錬度に影響されない短時間で確実な切除・再建術式となり, 高リスク症例に適する低侵襲手術と考えられた.

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