教育メディア研究
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早稲田大学人間科学部eスクールでの経験知における「気づき」「まなび」と「工夫」 : 新米eスクール教師の試行錯誤
保崎 則雄北村 史
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ジャーナル オープンアクセス

2006 年 13 巻 1 号 p. 25-30

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抄録

早稲田大学人間科学部では, 2003年4月,インターネット使用中心の通信教育課程を立ち上げた。2006年夏現在,完成年度の最終年となり,課題を抱えつつも,順調に運営されている。実施の過程で,遠隔教育,対面教育,教材作成と改訂などにおいて,いくつもの「気づき」と「まなび」が筆者にはあった。本実践報告では,筆者担当の授業に関して,所謂形成的な評価という意識から,「気づき」「まなび」をささやかな工夫とともに紹介する。そして新米eスクール教員として奮闘する中で,学習者の顔の見えない授業でのインターアクションについて,もう一度自己研鑽を積む必要性を痛感した。とりわけ,授業用教材作成,学習コミュニティの構築とBBS(電子掲示板)コミュニケーション,重要な役割を果たす「教育コーチ/TA」の役割などについてのさらなる調査,研究により,今後この新しい将来性のある教育システムはより効果的に機能するであろう。

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© 2006 日本教育メディア学会
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