教育メディア研究
Online ISSN : 2424-2527
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国際交流場面でのメディア活用と英語プレゼンテーション
影戸 誠
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ジャーナル オープンアクセス

2007 年 14 巻 1 号 p. 81-95

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抄録

本研究は1999年から継続実施されてきたインターネット活用をベースとした国際交流活動「ワールドユースミーティング」を研究対象とし,インターネットというメディアがどのように交流学習で使われているかに留意し,国際的なコミュニケーションの成果である英語プレゼンテーションの変容を調査した。海外参加者と共に取り組む英語プレゼンテーションは,メディアリテラシ,情報教育,英語教育に支えられたものであり,事前の準備,連携を促進させるインターネットファンダメンタルも大きく作用する。国際交流場面において,様々な文化が共存するが,人前でインタラクションをとりながら発表する「話す力」は伝統的な日本の教育の中では新しい分野であった。「英語」や「情報」「国語」などの科目の中で取り扱われるべき内容であり,教員のマネジメント力が必要となってくる。国際交流の協働作業のプロダクトとして英語プレゼンテーションを設定したことから,自然に英語とICTの活用が促進された。また構成主義の立場からは,組織参加する学生にとっては期限と舞台が決められたオーセンティックな活動であり,異文化理解や運営において問題解決を行う場となった。

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© 2007 日本教育メディア学会
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