選挙研究
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フランス1997年国民議会選挙と政党政治の展開
増田 正
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1999 年 14 巻 p. 101-110,179

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抄録

直接公選制の大統領と議会選出の首相が行政権を分有するシステムを「半大統領制」と呼ぶ。これまでフランス政治は,大統領制的側面から理解されることが多かった。しかし,徐々に大統領中心主義が強化されていくに連れて,逆に大統領を擁立•支持する権力の乗り物として政党が成長し,政党政治の役割が重要となった。第5共和制下の政党システムは,大統領を軸に対抗的•一元的な与野党関係として再編成されてきた。70年代には左右二極化が頂点に達し,左右四党制が出現した。左右四党制は,新興政党の出現により脅かされているが,各ブロック内部の再編成にとどまっている。1997年選挙においては,極右の伸長により,決選投票では保守,左翼,極右の三極対立がこれまでの最高レベルに達した。それにもかかわらず,政党システムの二極化フォーマットは強力であり,依然として議席レベルでの二極化は安定している。

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