選挙研究
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欧州議会選挙における投票行動
94年•ベルギーの事例に関する実証分析
日野 愛郎
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2005 年 20 巻 p. 148-158,226

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抄録

本稿は,欧州選挙研究(European Elections Study: EES)のデータ分析をもとに,欧州議会選挙における投票行動について考察する。従来,欧州議会選挙における投票行動は,国政選挙の反映でしかないと考えられてきた。しかし,ベルギーを事例にした本稿の分析では,1994年の欧州議会選挙において,有権者の投票志向は,「地域主義政党投票志向」,「反移民•反欧州政党投票志向」,「革新政党投票志向」から構成されている状況が浮かび上がった。さらに,「地域主義政党投票志向」は親欧州的な傾向を持つこと,「反移民•反欧州政党投票志向」は反欧州的な傾向を持つことが明らかになった。これらの結果から,欧州レベルと地域レベルの協調関係を視野に入れた欧州議会選挙の投票行動パターンを本稿は提示する。

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