環境問題が人類の存続を左右する問題であると認識されるようになってきた。日本では,昨年(1997年)はダイオキシンの問題や京都会議(COP3),今年(1998年)に入ってからは環境ホルモンの問題など,環境に関わる話題が次々と現れている。これらはいずれも廃棄物の処理・処分と深い関係を持つ問題である。一方,原子力利用における大きな課題のひとつは放射性廃棄物の処理・処分といわれている。しかし,放射性廃棄物の処理・処分は原子力特有の問題とされ,放射性核種を含まない一般の廃棄物の処理・処分の分野とは,人や情報の交流は極めて少ないように感じる。
本稿では,日本の環境問題はその多くが廃棄物の処理・処分の問題に集約されることを示し,一般の廃棄物と放射性廃棄物のそれぞれの分野の処理・処分の状況について比較を含めて概説する。