日本原子力学会誌
Online ISSN : 2186-5256
Print ISSN : 0004-7120
各種界面活性剤による放射性汚染の除去
高田 和夫和達 嘉樹山岡 義人
著者情報
ジャーナル フリー

6 巻 (1964) 10 号 p. 575-579

詳細
PDFをダウンロード (1368K) 発行機関連絡先
抄録

除染に際しCoはpH依存性が大きく,酸性側でよく除染されるが, PO4はpH依存性がほとんどなく,単に水洗でよく除染された。陰イオン性ミセルを形成するアニオン界面活性剤(SDSおよびDBS)は陽イオン汚染のCoの場合CMCの効果があった。非イオン界面活性剤(Tween 80およびNPE)は非イオン性のため, CoおよびPO4に対して全く効果がなかった。カチオン界面活性剤(DBDAおよびAP)には,アニオン界面活性剤のようなCMCの効果が陰イオン汚染のPO4にみられず,逆に陽イオン汚染のCoが広い濃度範囲でよく除染される結果が得られた。両性界面活性剤も陽イオン汚染のCoに対しては大きい効果を示した。
界面活性剤自体の除染能は,弱酸性から弱アルカリ性にわたる範囲でいろいろに変化するから,その使用条件にはpHが重要な因子となる。
汚染はCoおよびPO4ともに無担体は担体共存の場合より除染されにくい。

著者関連情報
© by the Atomic Energy Society of Japan
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top