2013 年 55 巻 11 号 p. 667-669
本年4月,大阪府立大学の放射線研究センターを母体とした新たな大学院専攻,量子放射線系専攻量子放射線工学分野が本学大学院工学研究科に開設された。新専攻は放射線研究センターが維持管理する大規模な放射線利用施設,クリーンルーム施設を母体としている。本施設の運営を通じて長年培ってきた放射線,量子線を活用した教育研究,民間も含めた大学内外からの依頼照射,共同利用研究,放射線に関する研修活動,「みんなのくらしと放射線展」など,地域に対する知識普及活動などの経験を生かし,研究者,技術者として必要な実践的な放射線取扱技術や資格の取得を目指している。さらに知識普及活動に参加することで放射線の理解促進に不可欠な社会との関係やコミュニケーション力を養えることも本専攻の特長である。