2014 年 56 巻 12 号 p. 767-771
気候工学(ジオエンジニアリング)とは,人工的に気候システムに介入し気温を低下させたり,二酸化炭素を大気から回収したりして地球温暖化を抑制する手法である。国際的に地球温暖化対策の進展が芳しくない中,一部の科学者が焦りを感じ,研究の重要性を訴えている。しかしながら,実施のみならず研究についてもこの技術は多くの社会的問題を引き起こす可能性がある。そのため,自然科学・社会科学の両面から研究が活発に進められている。仮に実施されれば,その影響は世界中に広がるため,日本も傍観者でいることはできない。市民,ステークホルダー,専門家で議論を始めることが必要であろう。