日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
特集
福島第一発電所事故後の福島県における小児・青年期の甲状腺がん疫学調査研究について
1. 過去の甲状腺がん疫学研究情報
岩井 敏石田 健二仙波 毅高木 俊治猪狩 貴史福地 命BAATARKHUU Undarmaa
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2018 年 60 巻 11 号 p. 664-668

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抄録

 小児および未成年期に放射線被ばくによって甲状腺がんが誘発されることは,広島・長崎の原爆被爆者,X線を用いた白癬治療,胸腺肥大治療などの医療被ばく者,ならびにチェルノブイリ原子力発電所事故からの131I取込による内部被ばく者の疫学データから知られている。本稿では,甲状腺がんの種類と特徴ならびに,これまでに知られていた未成年者の甲状腺がん疫学情報の知見を中心に記述する。

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© 2018 一般社団法人 日本原子力学会
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