日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
対談
高速炉は「資源を産みつつゴミ焼却も行う究極の発電炉」,将来必ず必要になる
資源と環境―今世紀末まで見通す視点を
河田 東海夫澤田 哲生
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2019 年 61 巻 1 号 p. 17-21

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抄録

 日本の核燃料サイクル政策が,不透明になりつつある。高速炉開発に深く関わってきた河田東海夫氏は「将来の化石燃料の生産減退・価格上昇に備えたオプションとしての高速炉技術を保持しておくことは必須」と述べるとともに,「海水ウランを回収すれば軽水炉直接処分で十分との意見もあるが,それでは高レベル廃棄物の処分場面積は高速炉の場合の6倍に増える」と指摘する。また,いったん衰退した技術を復活させることは難しく,「高速炉時代が来た時に日本や米国は,中国に頼らざるを得なくなる」と危惧。「将来世代のために,エネルギー全体を見通した上で十分な知恵を出し合うことが必要だ」と述べた。

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© 2019 一般社団法人 日本原子力学会
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