日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
報告
可逆性を担保する回収可能性に関する技術的対応と性能評価に向けた工学技術の役割
~(1)回収可能性に対する技術的対応のあり方~
江守 稔
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2020 年 62 巻 6 号 p. 323-327

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抄録

 2019年12月に開催された原子力環境整備促進・資金管理センター(以下,「原環センター」という。)の研究発表会において標題の観点から取りまとめて紹介された調査研究成果を2回に分けて報告する。本稿では第1回として,副題に示す回収可能性に対する技術的対応を扱う。

 わが国の地層処分事業に導入された可逆性およびそれを技術的に担保する回収可能性について,更なる検討が必要と考えられる事項の検討を行った。回収可能性に対する技術的な対応の観点では,今後必要となる技術的な対応を特定し,それらの対応に向けた準備や研究開発などを進めるために,「今後の技術検討の枠組み」としての整理を行った。このような整理を踏まえて,個別の研究開発課題へと展開したうえで必要な調査研究に取り組んでいる。

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© 2020 一般社団法人 日本原子力学会
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