日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
報告
福島第一原子力発電所廃炉作業効率化とソースターム予測精度向上への貢献に向けたFP挙動に関する技術調査
本専門委員会の2年間の活動報告
「福島第一原子力発電所廃炉に係る核分裂生成物挙動」研究専門委員会
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2023 年 65 巻 11 号 p. 674-679

詳細
抄録

 本研究専門委員会(本委員会)では,東京電力ホールディングス株式会社(東電)福島第一原子力発電所(1F)事故後の核分裂生成物(FP)挙動を予測可能な技術に高めて廃炉作業に貢献することと,1F事故進展事象の把握で得られた情報をソースターム(ST)の予測技術の向上に反映させ,原子炉安全の一層の向上に繋げることを目標とした活動を実施している。この2年間では,分野毎に拡大幹事会(担当幹事と有志者)を組織し,これまでの12年間の1F実機調査や1F関連研究で得られた情報を調査し,1F廃炉における燃料デブリやFP挙動の予測,およびST予測精度向上に必要な,今後本委員会で重点的に取り組むべき技術課題を決定した。今後委員会を延長し,決定した取り組むべき技術課題の解決に向けた道筋の議論を進める。

著者関連情報
© 2023 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top