2024 年 66 巻 2 号 p. 74-78
性状が不明,かつ分析が容易ではない燃料デブリについて,東京電力福島第一原子力発電所(1F)からの着実な取出しに向け,わが国の総力をあげてその特徴を評価できる分析技術・体制の構築が喫緊の課題となっている。未知試料を対象とした分析・評価技術の基盤整備に向けた取り組みとして,性状既知のサンプル(模擬燃料デブリ)を用いた分析試験と専門家間の議論を通じて,分析結果の妥当性や誤差をもたらす要因など,分析精度の現状の到達レベルを知るとともに,その影響因子の把握と改善に向けた検討が進められている。