2025 年 67 巻 12 号 p. 708-713
ITERでは磁場によりプラズマを閉じ込めるため,超伝導コイルシステムを用いている。量子科学技術研究開発機構は,ITER計画における日本の国内機関として,約25%のトロイダル磁場コイル用超伝導導体,約50%の同コイル及び全数の同コイル容器の製作を行った。2007年に導体の製作を開始してからおよそ16年後の2023年に全てのコイル製作を完了した。本稿では,ITERトロイダル磁場コイルの製作手順を説明するとともに,製作の中で行われた溶接や電気絶縁に係る技術開発について解説する。