2025 年 67 巻 9 号 p. 510-513
日本原子力研究開発機構(JAEA)は,福島第一原発(1F)の廃炉作業に向けて,遠隔技術を活用する拠点「楢葉遠隔技術開発センター(NARREC)」を2016年度から本格運用した。施設には実規模モックアップ試験エリアやヴァーチャルリアリティ(VR)設備が整備されており,1F廃炉関連や地元企業による利用が可能である。NARRECは廃炉技術開発や人材育成に寄与し,毎年開催される「廃炉創造ロボコン」を通じて,関連分野での就職者も輩出している。また,作業の安全と効率向上を図るため,DX技術を活用した汚染分布把握やロボット性能評価試験を実施している。さらに,地元企業や異分野との連携も模索し,福島復興と新産業創出を目指している。