2015 年 32 巻 4 号 p. 230-233
われわれは,世界で初めてホルマリン固定パラフィン包埋切片上にアルドステロン合成酵素(cytochrome P450,family 11,subfamily B,polypeptide 2)とコルチゾールの合成酵素(cytochrome P450,family 11,subfamily B,polypeptide 1)を区別して検出できる免疫組織化学染色法に成功した。本稿では,同染色法によりこれまでに明らかとなったアルドステロン産生部位の組織学およびアルドステロン産生病変の病理学について解説する。