日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
Print ISSN : 2186-9545
症例報告
術前診断が困難であったCarcinoma showing thymus-like differentiation(CASTLE)の1例
橘 智靖折田 頼尚牧野 琢丸清水 藍子和仁 洋治
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2016 年 33 巻 3 号 p. 184-188

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抄録

38歳女性。嗄声・声帯麻痺で発見され,高危険度の乳頭癌・未分化癌が疑われたが術前診断できず,手術後Carcinoma showing thymus-like differentiation(CASTLE)と判明した。術後,放射線外照射(60Gy)を施行し,治療終了後18カ月時点で明らかな再発・転移を認めていない。甲状腺疾患の診療において,悪性を示唆する理学所見が存在するにも関わらず,細胞診で乳頭癌もしくは濾胞性腫瘍を示唆する所見が得られない場合には,CASTLEの存在を念頭に置くことが重要である。またCASTLEの診断においては,術前に細胞診のみに頼らず,発生部位・形状・理学所見を含めた総合的な判断が必要と考えた。

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