日本食品低温保蔵学会誌
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クリームチーズの輸送に関する基礎研究
伊藤 和彦
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1994 年 20 巻 1 号 p. 8-12

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抄録

本研究はクリームチーズを断熱容器と蓄冷材・断熱シートを用いて普通コンテナトラックによる夏期輸送の可能性について検討した。
断熱容器には小形折り畳み容器であり, 熱貫流率は大形断熱コンテナの3.7~5.6倍に相当した。
蓄冷材の凍結温度と融解の潜熱を測定した結果, 凍結温度・融解の潜熱は純水とほぼ等しかった。断熱容器のみの使用ではクリームチーズの初期温度 (0℃) を24時間後で8℃以下に保つことはできなかったが材料の外装を段ボール箱から発泡スチロール箱に変え, 断熱容器と蓄冷材, 断熱シートを併用することによって温度上昇を抑制することができた。本研究の結果から適切なコンテナを用い, 外装, 蓄冷材, 断熱シートを用いることによってクリームチーズを規定の温度範囲内で輸送することが可能であることを確認した。

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