日本食品低温保蔵学会誌
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新包装技術によるカットリンゴの品質保持
深井 洋一松橋 鉄治郎松澤 恒友
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21 巻 (1995) 4 号 p. 199-204

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抄録

包装カットリンゴの品質保持のための良好な条件の確立を目的として, 各種の品質保持剤と貯蔵温度について, 種々の条件を設定し, 経時的に理化学分析と微生物検査を行った。
1. 品質保持剤については, 二酸化炭素除去剤封入が, エチルアルコールおよび二酸化炭素濃度, カビ・酵母数の抑制に有効であった。これに脱酸素.エチレン除去剤を併用すると, 一般細菌数も最小域に抑制できることから, 両剤の併用封入により, 品質保持効果が一層高まることが認あられた。
2.5℃-20℃の温度域における貯蔵温度については, 貯蔵温度が低いほど, 吸光度, エチルアルコール濃度および二酸化炭素濃度, 一般細菌数, カビ・酵母数および大腸菌数の増加が抑制された。
3. 蜜入り程度と褐変度合には, 相関関係は認められなかった。
これらの試験結果より, 包装カットリンゴは, 低温貯蔵下 (5℃) で二酸化炭素除去剤と脱酸素・エチレン除去剤を併用封入することにより, 一定期間品質保持が図られることを確認した。

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