澱粉工業学会誌
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活性炭カラムクロマトグラブィーによる水飴中のグルコースとマルトースの分別定量法
黒川 守浩大橋 一二松原 弘道山崎 智津子
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1971 年 18 巻 4 号 p. 1-5

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抄録

 改変した活性炭カラムクロマトグラフィーで水飴中のグルコースとマルトースを分別定量する際の条件について検討し,これを各種水飴に適用した。又,得られたグルコース,マルトース量とから算出するGV,MVを新指標として提案した。 1.改変した活性炭カラムは,室温で操作し,加圧法で行ない,又,前処理を行なわない市販脱色用活性炭5gとセライト(No.535)5gとの混合物で吸着層とした。 2.試料水飴の量が活性炭に対し,5~10%の時,水150m1の溶出区分でグルコースが,又,5%エタノール200~250ml溶出区分でマルトースが回収出来た。 3.この方法は麦芽水飴を含む全ての水飴に適用出来,再現性は±0.5%の範囲で行なえた。 4.GV(グルコース%/DE),MV(マルトース%/DE)を求めると酸糖化水飴,麦芽水飴のMVはそれぞれ平均31.2,121.9でほぼ一定値を示した。又,GVは酸糖化水飴の場合,DEに比例して増加したが,麦芽水飴では5~10の間であった。この事からGV,MVを表示すれば,その水飴の糖組成,性質の傾向を知る事が出来る。

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