澱粉科学
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High Amylose Corn Starchのγ線照射に関する研究
(第2報)アミロメイズ澱粉から調製したアミロースおよびアミロペクチンの性質に及ぼすγ線照射の影響
渡邊 幸雄綾野 雄幸小原 哲二郎
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23 巻 (1976) 2 号 p. 77-81

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抄録

 澱粉をγ線で照射した際の各種の性質変化を澱粉成分上から明らかにする目的で,アミロメイズ澱粉から調製したアミロースおよびアミロペクチンに100万radまでのγ線照射を行なった.これらの試料について極限粘度,ヨウ素吸収スペクトル,還元力,アルカリ数,アミラーゼ分解率を測定し,次の結果を得た. 1)アミロースおよびアミロペクチンはγ線照射により,澱粉の場合と同様な変化を受けることが,線量の増加に伴う極限粘度およびヨウ素呈色度の減少,還元力およびアルカリ数の増加から観察された.以上の性質変化はアミロースの方がアミロペクチンよりも大きかった. 2)アミロースおよびアミロペクチンのα-アミラーゼ分解率は照射によって変化が見られなかった.しかしアミロースのβ-アミラーゼ分解限度は照射線量の増加につれて低下し,100万radの照射では未照射アミロースの分解限度よりも約14%低かった.また照射アミロースにβ-アミラーゼとプルラナーゼを併用して作用させても,その分解限度は未照射アミロースのそれよりも低かった. 終りに本実験を行なうにあたり,試料澱粉の提供をいただいた豊年製油株式会社およびγ線照射に御協力いただいた理化学研究所の岡澤精茂博士に深謝します.また本報告をまとめるにあたり,御助言をいただいた食品総合研究所の貝沼圭二博士に深謝しま.

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© 日本応用糖質科学会
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