26 巻 (1979) 4 号 p. 217-222
反応中の溶存酸素の挙動を解明し,この現象を工程管理に適用することを検討した. 1)反応液中の溶存酸素は反応開始とともに激減し,反応が衰退する終期になって回復する. 2)反応後期における溶存酸素の回復は,有効塩素量が多いほど,反応pHが高いほど,反応温度が低いほど遅れる.これは反応量と反応速度に密接に関係するものであり,反応液中の残存有効塩素量と溶存酸素量は逆相関の関係にある. 3)記録紙に描かれる反応中の溶存酸素量曲線は,与える反応条件に対してその条件独特のものになる. 4)上記の規則性ある現象は,大容量の反応槽においても確実に再現され,各試薬の添加時間までも溶存酸素量曲線上に記録される.当測定法を反応槽に適用することにより,工程の反応管理が可能となる. 本研究の要旨は日本澱粉学会大会(昭和53年7月13日,東京)において発表した.