地下水学会誌
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論文
環境同位体と水質より推定される大阪盆地の地下水の涵養源と流動特性
中屋 眞司三田村 宗樹益田 晴恵上杉 健司本舘 佑介日下部 実飯田 智之村岡 浩爾
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2009 年 51 巻 1 号 p. 15-41

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抄録

大阪盆地の地下水の涵養源と流動場をとらえるため、標高-300m以浅の地下水を対象に、水位分布、および地形・帯水層構造と地下水の酸素および水素の安定同位体比、トリチウム濃度、硝酸態窒素濃度、主要溶存成分の空間分布を調べた。地下水の酸素および水素の安定同位体比から、地下水は盆地の周りの山地と丘陵地や台地で涵養されていること、そして、帯水層中を通って、硝酸を盆地の標高-300mの地下深くまで輸送していることが明らかになった。いくつかの涵養域について、帯水層中の地下水の涵養速度や移動速度を概略的に見積ると、鉛直方向と水平方向について各々、2-9m/yおよび、0.1-1km/yと推定された。

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© 2009 公益社団法人 日本地下水学会
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