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地下水学会誌
Vol. 52 (2010) No. 4 P 381-394

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http://doi.org/10.5917/jagh.52.381

特集号技術報告

沿岸域の地下水が形成する塩淡境界は、地点によって多様な特徴を示す。よって、地下水流動解析でその形状を評価する場合、原位置データを取得しながら、解析結果との照合を繰り返す作業が求められるが、現実には困難である。本研究は、今後地球科学的知見が蓄積される幌延沿岸域で、地下水流動・塩淡境界解析のための初期モデルを構築し、海水準変動を考慮した試解析に基づいて、今後必要とされる調査項目の抽出を目的とした。試解析の結果、研究地の塩淡境界は、海水位が120m低下すると、深度約1000mの勇知層まで深部化する可能性があり、地下水サンプルを水質分析した結果の解釈には、海水準変動に伴う水質変化の履歴の評価が重要とした。幌延町は、沿岸域を対象とした地層処分基盤研究開発の対象地であり、数年内に深度1000mまでの水理地質構造が明らかになる。本研究の成果は、その時点で検証される。

Copyright © 2010 公益社団法人 日本地下水学会

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