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地下水学会誌
Vol. 56 (2014) No. 4 p. 309-320

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http://doi.org/10.5917/jagh.56.309

論説

降水が地下水や河川水となる過程を理解するために,秋田市においてそれらの水の水素・酸素同位体比の比較を行った。地下水や河川水の同位体比は,降水が示す大きな季節変化はなく,1 年中ほぼ一定で,しかも降水の年平均値と類似する。これは,地下水や河川水となる降水の同位体比が地表付近での蒸発・蒸散による変化や河川への直接流出の影響を受けていないことを示唆する。そのためには,降水が,河川へ流出する部分と,蒸発・蒸散により大気中に戻る部分に分かれて浸透するのか,あるいは浸透する降水が地下浅所で十分混合され,その均質化した水が大気中に戻るのか,それとも他に可能性があるかを明らかにしなければならない。

Copyright © 2014 公益社団法人 日本地下水学会

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