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地下水学会誌
Vol. 57 (2015) No. 2 p. 207-219

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http://doi.org/10.5917/jagh.57.207

短報

礫や砂などの堆積物で構成される氾濫原では,河川水からの地下水涵養が活発かつ部分的に生じている。氾濫原における部分的で活発な地下水涵養を推定するために,本研究では岡山県の旭川氾濫原でこのような地下水が湧出する地点において河川とともに水温を測定し,1次元熱輸送解析をもとに地下水のダルシーフラックスの推定を行った。その結果,この湧水では水温が河川水温と比較して年変動幅が減衰しそのピークも遅れることが確認された。1次元熱輸送モデルによる解析の結果は,地下水フラックスが2.9~6.5m/dであることを示した。また温度の水平分布を逆解析した結果は,モデルの適用は河川からの流動距離が80mから1500mまでの範囲で可能であることを示唆した。本解析方法は氾濫原における地下水資源の簡便な評価法として期待できるものである。

Copyright © 2015 公益社団法人 日本地下水学会

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