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地下水学会誌
Vol. 58 (2016) No. 1 p. 47-62

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http://doi.org/10.5917/jagh.58.47

論文

関東平野北部の群馬県館林周辺には,従来から高地下水温域の存在が指摘されていたが,筆者らの先行研究(宮越ほか,2003)により,高温域の変化が示唆された。そこで本研究では,地下温度分布の現状を把握し,高温域の経年的な変化とその要因を検討した。
高温域は館林の西方と東方に分かれて分布し,これらに挟まれた地域に低温域が確認された。本研究(測定年:2010年)と既存研究による過去の地下温度情報(同:1950~1970年代および2000年)の比較から,地下浅部には温度上昇が確認され,都市化等に起因した地表面付近の温度上昇や浅部の地下水流動の影響が考えられた。これに対して,地下深部では館林周辺地域において温度低下が確認され,その分布は低水理水頭部と概ね一致した。これらの結果から,館林周辺においては,地下水開発の影響によって地下温度が長期的に低下していると考えられた。

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