2016 年 58 巻 3 号 p. 289-299
水は我が国最大の関心事の一つであり,20世紀初頭より水に関するデータベースが作られてきた。しかしながら,各省庁はそれぞれの目的に合わせたデータベースしか作ってこなかった。これが,国のデータベースのあり方を複雑にする原因である。水に関する情報を広く市民に知らしめるため,地下水学会のような学協会では,啓蒙活動をしなくてはならない。我々は水に関するデータベースの現状(整備状況)を把握し,図面や動画の形で作られた成果を人々に伝える必要がある。この論文では,水循環基本計画に示された水循環プロセスに従って,水に関するデータベースを整理している。