地下水学会誌
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不均一場における巨視的分散の遷移状態の特性評価
中川 啓神野 健二
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1998 年 40 巻 4 号 p. 485-499

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抄録

一般に.自然状態の帯水層は.水文地質学的に不均一な構造を有している.地下水中における汚染物質は.このような帯水層の不均一性のため.選択的経路に沿った移動や.局所的な分散現象などの影響を受けている.巨視的分散係数および巨視的分散定数は.汚染物質の流下距離に従い.直線的に増加し.遷移段階を経て一定値に収束する.不均一場において巨視的な分散がどのように変化するかを知ることが重要である.本研究では.不均一場を任意に生成し.トレーサー輸送の数値計算を行い.トレーサーの観測井戸における濃度の経時変化を利用した巨視的分散係数および巨視的分散定数の定常値への収束の判別方法を検討した.次に.巨視的分散係数および巨視的分散定数が未だ定常値への遷移段階と判断される場合に.不均一場の特性を直接推定する方法を検討した.また.それらの適用例と特性を示した.

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