1999 年 41 巻 1 号 p. 13-21
トリクロロエチレン等の有機塩素系化合物.農薬.ガソリン.放置された産業廃棄物等による地下水汚染が各地で発生し問題となっている.これらの地下水汚染の浄化対策としては.揚水処理法が一般的であり.これまで.各種の汚染物質の挙動の研究とともに揚水処理方法について多くの研究がなされている.
ここでは.地下水中に発見された汚染物質を揚水除去するとき.設定期間内での汚染物質の除去率を最大にするための有効な揚水井戸配置を.ニューラルネットワークと遺伝的アルゴリズムを組み合わせて算定する手法を提案し.設定したシミュレーション領域において.混入した汚染物質の除去率を求め.本手法の有用性について検討している.