地下水学会誌
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自然水理系の流体・熱移動統合モデリングの試みその2.フィールドシミュレーションによる適用性の検討
登坂 博行伊藤 彰岩井 卓
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1999 年 41 巻 3 号 p. 159-176

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抄録

著者等は.自然水理系の流体・熱移動現象の統合的な解析手法の開発をめざし.新しい定式化を提案すると共に.フィールドシミュレーションにより再現・予測性を検討した.ここで報告する解析は多目的ダムの建設予定地の下流における河川水・地下水の水温変化を予測することを目的としている.まず.対象地域の3次元モデル(大気層.地表.地下地層部分)を構築すると共に.地質物性や熱的物性を与え.複数の観測点での地下水位.河川流量.地下水温の1年間にわたるマッチングを行い.観測値を再現した.さらに.日単位で観測された気温.河川流入量.流入水温を与え.水文系内の様々な熱交換形態を考慮してケーススタディを行い.対象流域における河川水温の時間変化は.河川水と地下水のミキシング.および河川水と地下岩石相との熱交換を考えることで.十分に再現・予測可能であることを示した.

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