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地下水学会誌
Vol. 41 (1999) No. 3 p. 177-191

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http://doi.org/10.5917/jagh1987.41.177


山梨県及び静岡県の飲用水として利用されている地下水や湧水中のリン濃度を調査したところ.これら水中のリン濃度に大きな地域差が見られた.富士山麓周辺の地下水及び湧水では0.089mg/lから0,212mg/lと高く.甲府盆地内の地下水及び湧水では0.003mg/lから0.082mg/lと低かった.
富士山麓地域は主に玄武岩質の地層から成り立っている.この地層に対し.甲府盆地側は概ね安山岩や花歯岩の地層から成り立っている.火成岩中のリンの含有量は玄武岩質で高く次いで安山岩質.花嵩岩質岩石で最も乏しいことが知られている.
従って富士山麓地域と甲府盆地側の各々の地下水や湧水中のリン濃度の地域的な違いは.人為的な影響よりもむしろ岩石化学的な違いにより生じたものとして説明することができる.

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