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地下水学会誌
Vol. 42 (2000) No. 1 p. 3-26

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http://doi.org/10.5917/jagh1987.42.3


十勝平野西部の地下水流動を検討し.次のことを明らかにした.(a)地下水温は.山麓では平均よりも低温.平野の中心部では高温となり.それぞれ涵養域と流出域に対応すると考えられる.(b)地下水温から推定された地下水流速は.水理学的解析の結果と整合する.(c)十勝平野西部の地下水と十勝川温泉水は天水起源である.(d)安定同位体比δDとδ18Oの分布から推定した地下水流動は.地下水温からの推定とおおむね対応している.(e)十勝平野におけるδDとδ18Oの差は広域地下水流動系と対応し.帯水層の深度が深いほど.水の安定同位体比は軽い値を示す.また.大雪山系または日高山脈からの涵養を示唆する高度効果を示す.(f)十勝中央断層の東側ブロックは十勝地下水盆の東側の不透水境界的役割を果たしている.(g)3次元の熱移流拡散解析から十勝川温泉は.特別な熱源の影響は無視できないものの.十勝平野西部の地下水流動の収束場と考えることで泉温の多くを説明できる.

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