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地下水学会誌
Vol. 45 (2003) No. 1 p. 3-18

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http://doi.org/10.5917/jagh1987.45.3


大阪府箕面市止々呂美地区と池田市伏尾でみられるヒ素含有地下水を対象に,発生源の特定を目的として主成分組成と溶存ヒ素濃度の季節変動を追跡した.研究地域の基盤岩は丹波層群の泥質岩で,部分的に緑色岩もみられる.湧水中の総ヒ素濃度は2-54μtg/lである.上止々呂美地区では,岩石の化学的風化作用が地下水の主成分組成やヒ素濃度を決定する主要な要因となっている.一方,被覆土壌の厚い下止々呂美地区では,土壌中の生物活動が地下水の主成分組成やpHに関与している可能性がある.また湧水中の溶存ヒ素濃度の値は,高いヒ素含有量の黄鉄鉱を含む岩石と反応したものほど高くなる傾向がある.したがって母岩の黄鉄鉱中のヒ素濃度は,地下水中の溶存ヒ素濃度を支配する重要な要因のひとつである.

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