J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

地下水学会誌
Vol. 45 (2003) No. 2 p. 133-144

記事言語:

http://doi.org/10.5917/jagh1987.45.133


陸域および海域を含んだ沿岸域の地下水流動の実態を明らかにすることを目的とし,富山県黒部川扇状地沖合において淡水性地下水湧出地点の探査を試みた.ここでは,電気伝導度・温度センサーを海底面直上(1m以内)で曳航することにより,海水の電気伝導度・温度を連続的に計測した.その上で,測線に見られる電気伝導度の異常から,複数の淡水性地下水湧出地点を発見することに成功した.また,海底面下に存在する淡水性地下水の主成分組成を利用し,陸域の地下水と海底湧出地下水の関連について検討した.その結果,今回発見された海底湧出地下水は,黒部川扇状地の浅い帯水層中の地下水と同様の組成を示していることが明らかとなった.また,海底湧出地下水中および黒部川表流水中の硝酸態窒素含有量の比較から,海底湧出地下水を経路とする汚染物質の海域への放出の重要性が示唆された.

Copyright © 公益社団法人 日本地下水学会

記事ツール

この記事を共有