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地下水学会誌
Vol. 45 (2003) No. 4 p. 429-436

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http://doi.org/10.5917/jagh1987.45.429


千葉県野田市南部の地下100m以浅には第一・第二・第三からなる3枚の帯水層が存在する.今回,井戸水と湧水の化学分析,および第二・第三帯水層の構成鉱物の同定を実施するとともに,水質形成機構を水一鉱物相互作用の化学平衡論で検討した.帯水層には炭酸塩鉱物(貝化石),斜長石,カオリナイトなどが確認された.地下水はCa-HCO3型を主とし,深部に向けて次第に炭酸塩鉱物に不飽和から飽和状態に近づき,またCaO-Al2O3-SiO2-H2O系活動度図でカオリナイトの安定領域にある.したがって,Ca2+とHCO3-の深部へ向けての高濃度化は,主として貝化石の溶解反応および斜長石の風化によるカオリナイトの生成に起因する.NO3-汚染は地表にもっとも近い第一帯水層に限定される.

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