J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

地下水学会誌
Vol. 49 (2007) No. 1 p. 17-32

記事言語:

http://doi.org/10.5917/jagh1987.49.17


数100mから1,000m程度の地下深部に掘削されたボーリング孔を用いて実施する水理試験において,品質管理されたデータを効率的に取得し,透水性などの水理パラメータを適切に解析するための一連の手法を開発した.試験手法に関しては,試験区間の透水性に相応しい試験方法を選択するためのシーケンシャル試験手法を構築した.この手法では比較的短時間で終了するパルス試験を最初に実施し概略の透水性を把握する.その結果に基づき,より時間を要するスラグ試験や揚水試験などを順次実施する過程で,試験区間の透水性に適した試験方法を決定する方法である.また,解析手法については,現場において簡易的かつ適切に透水性を取得するため,時間微分プロットと直線勾配法を組み合わせた解析方法を提案した.
開発した一連の水理試験手法を原位置のボーリング孔で適用した結果,深層岩盤の透水性を適切に取得できることが確認された.また,試験を実施しながらリアルタイムで圧力データとその時間微分プロットを確認し,これに基づいて水理パラメータの把握や試験終了の判断を行うことは,深層岩盤での水理試験を効率的に行う上で有効であることを示した.

Copyright © 公益社団法人 日本地下水学会

記事ツール

この記事を共有