日本水文科学会誌
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総説
千葉県印旛沼流域における水田地域のもつ硝酸性窒素浄化能
小倉 久子冬期湛水みためし水質調査隊
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2011 年 41 巻 3 号 p. 63-70

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抄録

千葉県印旛沼流域の水田地帯において,水田による硝酸性窒素浄化能の調査を行った。水田地域に設置した12本の観測井,水田に隣接する台地の民家井戸,田面水などを5年間(2005 ~ 2009年)にわたり調査し,地下水が水田地域下の還元的なゾーンを通過するときに,水に含まれる硝酸性窒素が浄化(脱窒)されることが確認された。印旛沼に地下水として流入する水がすべて水田下の還元的ゾーンを通過すると仮定し,年間286トンの窒素が浄化されていると算定された。この量は印旛沼流域で排出される窒素負荷量の24%に当たる。

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