14 巻 (2003) 2 号 p. 87-95
ゲル, 液晶などのような高い分子運動性を有するソフトポリマーおよび運動性の低いハードポリマーは様々な分野で優れた機能材料と利用され, 益々高い機能を有するソフト/ハードポリマーの設計および開発が期待されている。これらを大きく推進するためには物性・機能と密接な関係があるナノスケール構造とダイナミックスを高い精度で解析することは重要であるために, 現在これに応える方法論として高性能化されたNMRがある。本総説では, このような状況を踏まえて, NMR法の中でも高分解能固体NMR, 磁場勾配NMRおよび三次元画像NMR (NMR顕微鏡) はソフト/ハードポリマーのナノスケール構造とダイナミックスを高精度で解析評価できる方法論を紹介する。