反応を伴うイオン交換分離における分離ユニットの濃縮係数 (εu) は, 特定の近似を行うことによって反応の偏り (εr, s) と平衡偏在係数 (ζ) の簡単な積εu=ζ・εr, sで示される。同様に反応を伴うイオン交換分離における分離ユニットの高さも拡散係数や反応速度定数などの速度定数の逆数 (1/Hi) と速度偏在係数 (ζ) の簡単な積の和で表すことができる。一定時間後の分離度を分離効率の指標とすれば, 分離効率は平衡偏在係数と速度偏在係数の平方根の逆数, すなわちζ/√ζに比例する。反応を伴うイオン交換分離の系を, 単に分離結果のみならず分離係数や分離ユニットの一段高さなどに単純化して解析的に理解する解析手段を与える。